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スイスで料理長を務めていたとき、レストランのオーナーと共に日本に来る機会がありました。日本に到着したその日、私の母が手料理で歓迎してくれました。
「お母さんの料理と君の料理は同じ美味しさを感じる。」彼は言いました。
その時作った母の料理はスイスでお出ししていた僕の料理とは全く違うものでしたが、母の味が私の味のベースであることを改めて感じました。
イタリア人のよく口にする「マンマの味」の意味もきっと同じなのです。
日本の都、京都で日本の四季折々の厳選された食材を私なりの感性で表現すること。
美味しいだけでなく心温まる料理。記憶に残る、または記憶が蘇る料理。そんな料理を創っていきたいと思っています。
それが地元の素材と文化を尊重するイタリア料理の哲学にも通じる部分を感じています。
イ・ビーニのアットホームな空間で料理を食べて頂き、心温まる楽しい時間を過ごして頂ければこれ以上の喜びはありません。

